かなり前のことですが、ネットニュースにこんな記事がありました。
「定期的な在留邦人の所在確認や緊急連絡網の伝達訓練を怠ったり、日本人学校用無線機があったのに配布していなかったりと、在留邦人の安全対策に無頓着な日本の在外公館の実態が総務省の調査で明らかになった。
一方で、緊急時の備蓄食料は日本から調達した割高な日本食にするこだわりようで、総務省はこうした"怠慢"行為を改善するよう外務・文科両省に勧告する」
そうなんですよねえ。
パリにいた時、あることで日本大使館に相談に行ったら、職員に、「大使館の仕事はパリにいる日本人を守ることではない」と面と向かって言われたことがあります。
また、アパートを探していた時にもこちらが先に見つけたのに、大使館員に横取りされたこともあります。
まあ、これは大家(フランス人)の責任なんでしょうが。
それはいいとして、では大使館員の仕事は何かと云うと、彼らは外国に対して日本を代表することだと言っていました。
日本を紹介したり、日本を代表して交渉したり等々ですね。
しかし、これはあくまで建前で、実際には日本から来る大臣、地方議員や国会議員、官僚なんかを接待することです。
日本大使館の近くにパリのほとんどの高級レストランは毎晩大使館員の予約で一杯だそうです。
実際、私が日本大使館の近くにある有名レストラン「マキシ○」に行った時には(ほんのたまにそんな機会がありました。当然、クライアントの支払いですが)、何かまわり中がスーツにネクタイの日本人だらけでした。
私は通訳として議員に同行することも多かったんですが、本当にアゴ・アシ・土産付きで接待されていましたね。
それから備蓄食料のことはよく知りませんが、日本食に対する執着も凄いようです。
特に大使館の上の方の人たちはありとあらゆる日本食(寿司、テンプラ、焼き鳥等)を一度に供するようなホームパーティをよく開くんです。
余談ですが、大使の重要なパーティでは政府機関のパリ事務所の職員が借り出されてボーイを勤めさせられると聞いたこともあります(友人の実体験です)。
私の知っている限りでは長く住んでいる人間は大使館なんかに頼ろうなんて考えないようですね。
意味がありませんから。
まあ、彼らも新聞やテレビで取り上げられるような大きな出来事の時は一般市民のために働くこともあるようですが。
では。
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