未来予想(100年前から見た20世紀)

最近は異常気象が続き、地球温暖化の影響が叫ばれています。

なんでも、人類は100年後を考えて二酸化炭素排出量を削減しなければいけないのだそうです。

しかし、100年先のことを正確に予想するのはかなり難しいのではないでしょうか。

そう云えば、100年前に報知新聞が「20世紀の予言」という記事を掲載しています(1901年1月、筆者は不明)。

結構面白いので紹介します。

・無線電信および電話 ・遠距離写真 ・野獣の滅亡 ・サハラ砂漠の肥沃化と中国、日本、 

 アフリカにおける文明の発達

・7日間世界一周 ・空中軍艦、空中砲台 ・蚊および蚤の消滅 ・寒暑がなくなる

・植物の品種改良 ・伝声器 ・テレビ電話 ・買物の簡易化 ・電気普及 

・鉄道の高速化 ・市街鉄道 ・大陸間鉄道 ・台風制圧 ・人体改良 ・医学の進歩

・自動車の発達 ・人間と動物の対話 ・幼稚園の廃止 ・送電技術の発達

以上です。

わかりにくいのもありますので説明します。

7日間世界一周は「80日間世界一周」(ジュール・ヴェルヌの小説)に影響されたと思われます。

これは今では可能ですが、当時としては大変なことだったのでしょう。

空中軍艦というのは当時の世相を反映しています。

昔は軍艦がそのまま空を飛ぶというのが夢だったんですね。

そんな内容の小説がありますし、最近実写映画化された「宇宙戦艦ヤマト」にも受け継がれています。

伝声器は昔の潜水艦の中なんかで見られる通信方法でパイプを通じて話をするというもので、これが地上でも利用されるようになると考えたのでしょう。

しかし、電話や無線があれば必要ないと思いますが。

買い物の簡易化はテレビ電話で商品を見て、すぐに注文、そして、商品も地下パイプを通じてただちに配達されるというものです。

前半はテレビショッピングそのままですが、配達方法がちょっと違います。昔の人はパイプ※が好きだったようです。

※実は地下パイプを使用してものを届けるいったシステムは、昔、パリに実際にありました。ただし、手紙だけです。気送管便といって、朝、投函すると夕方には配達されるという超速達便です。

長くなるので続きは明日。

では。