未来予想(100年前から見た20世紀)(続き)

昨日の気送管についての説明がわかりにくかったと思いますので、もう少し書きます(何の役にも立たない情報ですが)。

ご存知の方も多いと思いますが、パリは地下施設が非常に発達しています。

地下鉄線と下水道網が縦横に走っているんですね。

下水道は「レ・ミゼラブル」の「ジャン・バル・ジャン」が逃げたことで有名です。

このトンネルの中を電線、ガズ管、そして気送管が通っているわけです(だからパリには電柱も空中の電線もありません)。

そう云えば、企業でも社内の書類のやり取りにこの気送管システムを導入しているところがありました(アメリカの映画でも見たことがあります)。

聞いた話によると、日本でもあるラブホテルが気送管を使っていたそうですが、私の知る限りではそれほど普及はしていなかったと思います。

しかし、気送管はパリでも時代遅れになって、随分以前に廃止されています。

話が逸れましたが、昨日のテーマに戻ります。

予言の中に出てきた幼稚園の廃止は奇異な感じがするでしょう。

要するに、遺伝によって人は生まれながらに頭が良くなるために、初等教育がいらなくなるとの考えです。

さらに、全国民が大学まで行くと予想しています。

確かに現代では大学進学率はすごく高くなっていますから、当たっていると言っていいでしょう。

ただ、全体的に見ると、この数々の予言は大半が科学の進歩を考えれば当然、予想できたことのように思えます。

まあ、筆者が常識的な人だったためかも知れませんが。

唯一、突飛なのは、人間と動物の対話でしょうか。これは大昔からの人間の夢だったようです。

これをテーマにした話は現在でも沢山あります。

しかし、残念ながらこれは絶対に実現不可能です。

動物は脳の構造から言語を持つことができないんですね。

この話は難しくて、説明すると長くなるので割愛しますが。

では、今から100年後のことは予言できるでしょうか。

社会の変化が加速度的であることを考えるとかなり難しいんじゃないかな。

石油は多分、完全に枯渇して、二酸化炭素が排出されなくなり、地球温暖化の問題もなくなっているとは思いますが。

では。