最近、「地球が静止する日」(監督:スコット・デリクソン、主演:キアヌ・リーヴス)という映画を見ました。
結構古い映画ですが、この映画自体が、SF映画の名作とされる「地球の静止する日」(1951年)のリメイクで、簡単に言うと宇宙人が地球に来て、人類に警告を発するという話です。
まあ、ストーリー自体は今日のテーマではないので、これ以上の説明はしませんが、地球で生きるには地球人の姿を取らなければいけないといった面白いアイデアが出てきました。
それで前に取り上げた「サイエンス・イマジネーション」にこれに関係した知能に関する記事を思い出しました。
以下に、簡単に紹介します。
かなり難しい話ですのでちゃんと説明できるかわかりませんが。
まず、知能とは何か。
現在では、おおむね、「環境への適応能力」であると考えられているそうです。
そして、これは人間の目で見て、耳で聞いて、口で話すという特徴に結びついているんですね。
すると知能は局在するものであって、グローバルではないということになります。
言い換えると、地球上の知能は地球固有だということです。
では地球外の知能は存在しないのでしょうか。
宇宙人はいるかどうかですね。
存在する可能性は高いでしょう。
しかし、かりに宇宙人がいるとしても、地球人とはコミュニケーション不可能と思われます。
上に書いたように人間の目で見て、耳で聞いて、口で話すといったコミュニケーション方法を使っていますが、宇宙人は違う方法でコミュニケーションしている可能性が高いんです。
すると、私たちは彼らが伝えたいセンサーを持っていないし、彼らは私たちが伝えたいことを理解するセンサーを持たないということになります。
また、進化の歴史もずれている可能性が高いので、同時代に同じコミュニケーションの方法をもつ偶然はほとんどありえません。
そう言えば、テレビなんかでよく宇宙人の存在についての議論がありますが(そう言えば国会でも話題になったことがあります)、本当にレベルが低いと思います。
広い宇宙に宇宙人がいない方がおかしいとか、地球人しかいないと考えるのは傲慢だとか。
上に書いた通り、いる可能性は高いと思いますが、地球に来ているなんてことは考えられないんですね。
人間型の宇宙人がいて、簡単にコミュニケーションできるというのは、あまりにも楽観的すぎるのではないでしょうか。
では。
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