自国語への矜持(続き)

昨日の続きです。

外国語を積極的に取り入れることと、言葉のアイデンティティ自体を放棄するのはおのずから違うと思うのでしょう。

フランス人は自国語に誇りをもっているとよく言われます。

だからフランス人は英語を話さないんだと。

実はフランス人は言語音痴で、英語を話さないのではなく、話せないのですが、まあそれは置いておくとして、彼らは新語や外来語を正式に認めるまでに大変な時間を掛けます。

そしてテレビや新聞では極力使わないようにしますし、政治家やオピニオンリーダーもまず口にしなません。

何も日本人がここまで極端な真似をする必要はないと思いますが、最低限の自国語に対する誇りは必要ではないでしょうか。

特に政治家は、選挙の時にマニフェストなんて言葉を使って喜んでいるかと思えば、今度はアジェンダとか。

一体どこの国の政党のつもりなんでしょう。

国民に範を垂れるという気概がないのでしょうか。

本当に日本人は自国の言葉に誇りを持っていません。

念のためもう一度言っておきますが、上にも書いたように外来語を使うことが悪いのではありません。

ただ、外国の言葉が日本語よりも優れているかのように振る舞い、自国語への矜持を捨てていることを情けないと思うんです。

では。