長々と続けてきましたが、一応、今日でこのテーマは終わりです。

国民生活調査に「今後の生活は物質的な豊かさと精神的な豊かさ、どちらに重きをおきたいと思うか」との項目があります。

当然ながら所得の低い人ほど「物の豊かさ」を重視し、所得の高い人ほど「精神的な豊かさ」重視しています。

この傾向は40年前から変わりません。

また、若い世代ほど物を重視し、世代が上がるに連れて心を重視しているという傾向も見られるそうです。

この結果はある意味では当たり前です。

一般的に若い人は貧乏ですから。

そして正直なのかも知れません。

年を取るに従って人は虚栄心と言うか、いいカッコウをするようになって心が大切なんてお題目を臆面もなく言えるようになるんでしょう。

そうでなくても、物と心なんてイメージだけで言われると、金のほうが大事に決まっているだろうなんて正直なことはよほど斜に構えている人ではないかぎりなかなか言えません。

みんなお金が入っている可能性がないことを知っているから、心なんて言うんでしょうね。

実際にそんな選択を迫られることもまずありませんから。

ともあれ、すでに書いた通り、私は心の豊かさは物の豊かさにリンクしていると考えています。

繰り返しますが、衣食足りて礼節を知ると言うように、物質的に満たされていないと精神的にはなかなか満たされないと思います。

では。