昨日の続きです。
単にアメリカ人のように話すのが格好いいからと子供に英語を習わせたり、アメリカンスクールに通わせる親は、言葉をアクセサリーのように考えているのでしょうね。
言葉はそれをどのように利用するか、つまり、内容を誰と話すかが重要なのですが。
ところで、テレビやネット、書籍などでネイティブに笑われない英語なるものがよく紹介されています。
そして、ネイティブというのはアメリカ白人のことを指します。
しかし、これには突っ込みどころが満載なんですね。
まず、英語を母国語としている国はアメリカだけではありません。
ざっと上げても、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド等(当然、それぞれ違う英語を使用しています)で英語が話されています。
言ってみれば、アメリカ英語は一種の方言なのです。
それをこんなにありがたがるのは、恐らく、日本人だけでしょう。
世界の英語のネイティブスピーカーは約3臆500万人、そのうち、アメリカ人は60%ほどを占めていると言われています。
確かに多いですし、アメリカは世界の中心だという意見もあるでしょう。
しかし、アメリカにはご存じのように様々な人種や民族がいます。
その中で「高級」な英語を話すネイティブスピーカーは1%に足りないくらいしかいません。
それ以外の人たちは別の種類の英語を話しているわけです。
ですから、外国人(日本人)が間違った英語を話したから、古い表現を使ったからといって笑うアメリカ人は稀でしょう。
むしろ「頑張って英語を話してくれている」と考えてくれるはずです。
もう少し続きます。
では。
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