昨日の続きです。
「もしあの大学に受かっていれば、今ごろは大企業に就職し、よい生活を送っているはずだ」
「あのとき彼女と結婚していれば、楽しい家庭を築くことができ、幸せに暮らしていたはずだ」
多くの人が自分の過去を振り返り、このような後悔の念を心に抱きながら生きています。
確かに「あのとき○○していたら」、幸福な現在を手に入れていた可能性はゼロではないでしょう。
しかし、あの大学に入っても勉強についていけず、退学してしまい、就職さえできなかった可能性もあります。
彼女とはまったく性格が合わず、すぐに離婚したり、そうでなくても仮面夫婦になっているかも知れません。
後悔の念と共に過去を振り返る人に限って、想像上の自分は、大抵今の自分よりも成功しているし、幸せに暮らしていると考えます。
しかし、幸せになれたはずの自分と同様に、不幸になったかも知れない自分もあり得るのです。
どちらが正解かなんて誰にもわかりません。
要するに、「もしあのときこうしていたら・・・」と想像すること自体が無意味なんです。
そもそも「過去」と呼んでいる概念とは何でしょう。
過ぎて去ってしまった、変えることのできない出来事だと考える人が多いでしょう。
それは違います。
過去は書き換えることができるのです。
過去とはその人の記憶の中にある、起こった出来事に対する現在の解釈だからです。
もう少し続きます。
では。
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