今の自分の姿は過去の行動のせいではない(3)

続きです。

昨日、過去とはその人の記憶の中にある、起こった出来事に対する現在の解釈だと書きました。

解釈だということは、そこには一定の評価が加わっています。

つまり、まったく同じ出来事でも、現在や未来から見た評価によって、過去はまったく違ったものになるということです。

たとえば、成功した経営者は「若い頃は不遇だったが、あの時代があったから、今の成功がある」といった話をよくします。

又、怪我から復帰したスポーツ選手は、「あの怪我を機会に、自分を見つめなおすことができた」と言います。

この経営者やスポーツ選手も、実際に不遇だった時代や、怪我に苦しんでいた時には、「何で自分だけがこんな目に会わなくちゃいけないんだ」と自らの不幸を呪ったことでょう。

しかし、それを乗り越えて、現在が幸せだから「不幸でいっぱいだった過去」が「幸せな現在を手に入れるための不可欠なステップ」として肯定的に受け止めるようになっているのです。

もし、成功していなければ、過去を否定的にとらえていることでしょう。

過去が幸せだったのか、不幸だったのか、それを決めるのは過去に起こった出来事そのものではなく、現在の解釈なのです。

現在、あなたがすごく不幸な状況に陥っているとしても、現在も未来から見れば、過去の一部です。

そして、現在の解釈は未来の視点によって決めることができるはずです。

続きます。

では。