テレビで「今でしょ」の先生が、まあまあ金銭的に余裕がある人間が食べログを利用すると主張していました。
なんでも、まあまあ金銭的に余裕がある人間は、子供の時から美味しいものを食べてきたわけではないので、ちゃんとした味覚を持っていない。
そのために自分の舌ではなく、食べログを信用するというわけです。
ううむ、残念ながら、ありがちな意見かな。
いわゆる「食は三代」の考え方でしょう。
正確には「財は一代、衣は二代、食は三代」と言います。
財は一代で築くことができる。
二代目は服装を立派にする。
しかし、食に関しては、一代目は貧乏な生活から始まり、二代目も、小さい頃は親と一緒に苦労するから、大人になってから、美味しいものを食べる経済的余裕ができても、本当に美味しいものの「味」は分からない。
三代目になってようやく、子供の頃から美味しいものを食べ、味覚が出来上がる。
とこういった考え方ですね。
しかし、子供のころからいろいろなものを食べていても、増えるのは知識だけで、生まれつき洗練された舌をもっていなければ、本物のグルメにはなれません(その振りをする人は沢山いますが)。
反対にどんな家庭に育っても生まれつき鋭敏な味覚を持っている人間がいます。
更に言えば、貧乏であっても、高いものを食べることができなくても、安くて美味しいものを見つけたり、さまざまな工夫をして、自分で作る人も多いんですね。
こんなことは今さら言ういうまでもないでしょうか、食べログは一つの目安であって、決めるのは自分の舌です。
それぞれの好みにあったものに高い点を付ければいい、それだけのことでしょう。
では。
コメント