今、公共放送でやっている「透明のゆりかご」という連続ドラマをご存じでしょうか。
町の小さな産婦人科医院を舞台に、ひとりの看護師を目指す高校生の女の子が妊娠と出産にまつわるさまざまな出来事を経験するという話です。
決して妊娠・出産を美化しないと言うか、むしろ暗く、厳しい面に焦点を当てているところが特徴でしょう。
原作はマンガで7巻まで出ています。
作者は沖田×華さん(「ばつか」と読みます)で、彼女の実際の体験に基づいているとのことです。
絵は決して上手いとは言えないと思いますが、それはいいとして、本当に心を打たれるようなエピソードが多いんですね。
人の無責任さ、残酷さ、そして、優しと強さが見事に描かれています。
ただ、1巻からずっと読んでいる私から見るとドラマには不満を覚えるところが結構あります。
日本のドラマでは本当によくあることですが、脚本家がストーリーを改悪しているのです(あくまでも私から見てですが)。
原作はかなり深刻な話を比較的さらっと、ドライな視点で語っているんですが、ドラマはなにかウェットなんですね。
無理やり感動的にしようとしていて、必要以上に重苦しくしています。
そのためにせっかくのテーマがぼやけてしまっていると感じることがよくあります。
続きます。
では。
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