「創造的逃避」という言葉があるのですが、ご存じでしょうか。

それほど一般的ではないと思いますが、主にコーチングで使用される用語です。

誰でも、何かをやろうとしたときに、急に他のことが気になったり、やりたくなったりすることがあると思います。

例えば、宿題をしようとして、いざ机に向かうと、テレビを見たくなったり、次の日曜日のことを考えてみたり。

「この仕事をしなきゃ」と思い、いざ取り組もうとすると、しなくていい理由や言い訳をたくさん思いついたり、モチベーションが低下したり、体調が悪くなったりすることです。

人は、「しなければならない」と考えていることを無理にやろうとすると、それを避けようとする無意識の反応や行動が起こります。

いわば、無意識の拒否反応。

これが「創造的逃避」です。

やらなければいけないことを避けようとして、クリエイティブに(創造力豊かに)、言い訳や逃避行動を思いつくので、このように呼ばれています。

言い訳や逃避行動がクリエイティブというのは、不思議な気がするかも知れませんね。

本当なら、成功したり、高い成果を生み出すために、創造力をフルに活用したいところなのですが、その逆の方向に創造性が発揮されてしまうわけです。

どうしてこのような現象が起きてしまうのかというと、無意識(潜在意識)が、しなければならないことをやることを望んでいない、もしくは、しなければならないことをやることによって生じる結果を無意識は望んでいないからです。

明日に続きます。

では。