土地柄...

ついに初雪のニュースが...冬の足音がじわっと聞こえて来ました。


さて、お知り合いで、といってもお住まいは奈良に近い方面の方なのですが、
そのご夫婦が最近、親しくなった家族の話で、

高台にある白く目立つ家、デザイナーズだそうで洒落た造り、
しかし、そこは木がうっそうとしていて周囲に家は無く、近くに神社がひとつあるだけ、

その家のご主人様は、数年前に事故で亡くなっているらしく、
残された奥さんと男の子が3人、もう高校生だそうです。

しかし、お母さんはまだ35.6歳、愛想が良くおしゃれで、とても可愛らしい
美人さんだそうです。ところが、手に職はあるのですが家事や子育てが苦手で

子供のご飯は姑まかせ(家に行かせる)
グレーと思っていたのに拭いたらピンクだったとか、布団を干したのは
5年以上前とか...

そんな状態ですから、子供たちは性格は悪くないのですが食が細く、
歳なりの知恵や常識が欠けていて、それを心配して手料理を食べさせたり
何かと世話を焼いているとの事でした。

そして、その家に行くといつも何となく嫌な感じがするそうで、
窓も大きくお風呂やトイレも、ガラス張りで外の景色が見えるようなオシャレな
造りですが、落ち着かずどこか冷たい...

住んでいる本人達も、実は意味不明に怖いのだそうで、敏感な二番目の子は
今でも、母親の近くで寝ているのだそうです。


大体を聞いて、その家はマズイ...そして、その家族から手を引いた方が良い、とだけ
伝えてはいたのですが、

遊びにいって遅くなったので一泊したのそう、その夜、初めて金縛りにあい、
夢かうつつなのか分からないが、

白い袴に、頭には鉢巻のキツイ目をした髪の長い女性が現れて、自分をひと睨みすると
弓矢を引いて、なんと夫に狙いを定めて矢を放ったのだそうな!
しかし、矢は夫の体を通り抜け...

はたと目が覚めてみると何の異常もなく、ただ、
この家に居るといつか取り殺される!そう思ったそうです。

そこで、子供たちをつれて、自分の近所に引っ越して来なさいと勧め、
子供たちも賛成で家を売り、引っ越す段取りになっていた矢先、
小さな誤解から揉め事になり、絶縁状態になったのだそうです。


もちろん、その家(土地)の本当の主がそう簡単にその家族を手放すような事はしないでしょう。 
だからこそ家族にかかわれば、ただではおかない、そういう夢を見させたのです。

家というより、その神社の雰囲気からみても因縁深い土地柄のように思います。
そのご夫婦が子供達をいろいろな所に連れて遊ばせたり、細かい事や考え方を教え、
アルバイトをさせ、そんな愛情と教育の成果で子供たちが賢くなり

正論を主張し始めたので、きっと、やりにくくなってきたのでしょう。そして元々、
お母さんを後ろから操るものが居るのです。子供達だけと食事をした時、ポツリと言ったそうです。

「あの人は母親じゃなくて、女だから...」と、
子供達は若く美しい母親をママと呼びながらも、その実態をもちゃんと見ていました。

バイクに乗り始めた子供達の今後や将来が心配だと、愛情深いご夫婦は
言っておりましたが、

子供達が成長して、自分の決心でそこを離れる事を願うしかありません。