ウランバーナ...

今日は、お盆のお話です。
お盆というと、ご先祖様が帰ってくるので供養する、盆踊りがある、怪談が増える(><)

そんな感じですよね...そこでお盆とは...

お盆とは「盂蘭盆会ウランバーナというインドの古い言葉(サンスクリット)が語源だそうです。
それは、なんと地獄で逆さまに吊るされた苦しみを取りのぞく供養なのだそうな!

お釈迦様のお弟子さんの中でも神通力(霊能力)が一番と言われた目連(もくれん)さん、
亡き母がどうしているか? 母の苦労に報いたいと、あの世をのぞいてみました。

するとなんと!母親は地獄の餓鬼界に落ちて、逆さまに吊るされたような苦しみを受け
さらに、食べ物に困り痩せこけて骨皮の姿だったそう、

苦労して育ててくれた母を助けようと、神通力で母に食べ物を届けると、
母の目の前で食べ物は炎となり、母親に火傷まで負わせてしまいました。

困り果てて、お釈迦様に助けを求めると、
「あなたの母親は、優しく良いおかあさんだった。しかし、我が子可愛さのあまり
知らず知らずに重ねた貪欲さの報いで餓鬼界に落ち苦しみ続けているのです。

しかし、あなたは自分の母親だけを救おうとしている。
7/15日には夏の修行を終えて清浄になった層達が帰ってくる。そのお坊さんたちに百味の飲食、
(おんじき)を供えて供養しなさい。
その功徳によって餓鬼道で苦しむ者と共にあなたの母親も救うことができるでしょう。」

と、教えられ、その通りにすると母親の元にも食べ物が届き救われました。
目連さんは嬉しさのあまり、施餓鬼(せがき)壇(だん)の周りを踊り回ったのが、
盆踊りの始まりといわれているそうな、

お盆の飾りものや法要もそこに由来するのだそうです。
施餓鬼供養...

いつの時代も、我が子しか目に入らず、あとはどうでも良くなる話は後を絶たないですね、
結局は子供への愛で目がくらみ 身勝手で自己中心的な考えでしかない事に
気がつかなくなる、それは、いづれ苦しみを招くことなのだとお釈迦様は教えてくれているのですね、

苦しみや災いから離れるには、執着を捨て、自分自身が人を助ける仏の心にならなければ、
親子でさえも救えない、

お盆は我が家のご先祖様だけでなく、すべての命、あらゆる関わりに感謝する行事、
親の盲愛を戒める行事だったわけですね、

といっても、実際は難しい事ではありますが、
難しいからこそ、こうして忘れてはいけない事として残り続けていくのでしょう。

あなたも、餓鬼界に落ちないように!!

一年に一度位は、盂蘭盆会ウランバーナの話を思い出し、反省しつつ、
冷静に子育てに励みましょう^^