小説より奇なり...。

日々いろいろな鑑定があります。

こんなに発展している日本ではありますが、
田舎に行くとまだまだ保守的というか、信じられないような
お話を時々聞くことがあります。

そんな閉鎖的村社会?に「転勤」。
そして、タブレットどころか呆然とするほど文明の機器が無い為に、
必要な物は自分で調達&自分の物を使うしかない。

そのうえ落ち着いた年代であれども都会的で可愛らしい空気を
漂わせる人女性は当然、同年代の同性には受け入れられず、
あっという間に職場イジメの対象に...。

肩書や立場はどうあれ、土地の有力者一族が一番偉く、
その「一族」には周囲が「忖度」しまくる異常な世界。

それがちょうど、一族の人間と仕事での専門分野がだぶり、
クライアントさんの方が経験が深い、しかし、疎外されつつ、
専門外の苦手な仕事を押し付けられ、次第に体調も崩し、

駆け込んだ病院の医師も、当初は味方だったが、
ある日、手の裏をひっくり返すようにメンタルを崩した人間が
悪いとなり親も呼ばれて、
「発達障害」&「自閉症」だから、県立病院へいって
診断書を貰い職場に提出するようにと...。

そして、今後も人と関わる仕事をしないように言われ、
結局は休職、あるいは退職を促しだす始末...。
が、本格的に休職となると後に不利益な問題ばかり
起きるのだそうです。完全な嫌がらせです。

すべては、有力者一族で忖度される一人の同僚、の為です。
その土地で一族に、逆らったり嫌われたりしたら
そこで生きて行けないのが現実のよう。

しかし、そのクライアントさんはそれまで25年同職で働いてきて、
大学時時代には数年間、各外国で留学をこなしてきている才媛です。

今までも人間関係で悩んだ事が無かったわけではないが、
今回の超田舎転勤による集団イジメで、
初めて大きくメンタルと体調を崩したという。

泣いてばかりいても始まらないので、戦うしかない!よね?
という話をしていましたが、

すると彼女「うちの実家の弁護士さんに頼んだ方が良いですか?」
「それとも、知り合いの代議士さんの秘書さんに聞いて貰うのは
どうでしょう...。」

「あと、今回の組閣の某大臣は私の昔からの友人で幼馴染なんです。
彼は東京だけど、事務所がこちら(実家付近)にあるので行って
お願いした方が良いかしら?」

・・・ええええええ ???(゚Д゚;)


ええ、泣いてばかりいる彼女がお嬢様なのは知っていましたが、
実は、更に「超」のつく「ご令嬢」だったのでした!

持病もあり、結婚していないので、家族の反対を受けながらも
長く勤められる職業を選んだのだそう。

当然、親は「仕事など辞めて戻れば良い」なのですが、
彼女は働いていくことが希望なのです。
もちろん、これから一緒に生きるパートナーも見つけたい。

同じお嬢様でも、何一つ苦労していなさそうな
(実はそんな事はないのですが)
クライアントさんの、ふわっとした華やかな雰囲気が気に入らない、
のでしょう。

どんなに、その田舎の医者と県立病院の医者が結託していようとも、
大きい所の方がより「長いものに巻かれる」のだから、

こうなったらお偉い知り合い全部出して「私は障害などでは無い!」と、
叫んでおいで~!!!!

いやいや、殺人事件が無いだけで、「横溝正史」の世界を彷彿させるような
お話の中からセピア色の状況や、湿った空気が見えてきます。

クライアントさんもおそらくそうだろうと言っていましたが、
そこは昔の戦場地跡にある土地柄、

いまどき?と思えども、

小説より奇なりの相談が結構あります。