親と子 事例

数年前、息子に社長を譲り自身は会長となり

会社経営をしている女性の相談です。

社長となった息子が傲慢になったので

息子をクビにした。

その為に後継者がいなくなり

社員の誰にするか迷っている。

相談にきました。

私は悲しく成りました。

三十代の息子は

親から見たら未熟でしょう。

だから周りの大人達が

特に親が指導しなければ成りません。

ところが指導するとなると

「もう大人だから分かっているはずだ。」

と言って逃げるのです。

そして「大人のくせに何故分からない」

と責めます。

人格は幼児期に親を参考に形成されます。

親は子供の人格に対して責任があるのです。

親の思い通りに成らないからと言って、

子供の人格を傷つける様な罰には賛成しかねます。 

私には親の方が傲慢に感じました。

母親が自身の未熟さを自覚していれば、

ゆるす心が生じ罰では無く別の方法が有ったのでは

と感じた事例でした。