親の思い

毎年、お盆が近づくと、母親は「夏休みのご予定は?」と
と決まらないうちから2、3日に1回は電話で尋ねてくる。

特に去年からは、夫の転勤で、離れた場所で暮らすようになり
気軽に会える状態ではなくなったため、私達が実家に帰ってきて
再び会えることが、待ち遠しくて仕方ない様子だ。

父親も毎日、孫の写真を眺めているらしい。

私も、できれば親の近くにいて、孫の成長を見せたいというのも
あるのだが、こればっかりはどうしようもない。

そんな親の思いに応えるために、私は写真を送るとか電話をする
とかしているのであるが…

親はそれ以上に、私達に何かできないかと思っているらしい。
こちらでも買えるお菓子や野菜でも、いろいろ気を使ってくれて
送ってきてくれる。
電話も、だいたい先に親からかけてくる。
いつも、「調子はどう?」と様子を気にかけてくれている。

はっきりいって、私はここまで親に思いをはせていない。
親の思いは本当に深いもので、感謝の一言である。

『親の恩は、一生かけても返せれるものではない。
   そのかわり…その恩に応えることはできる。』
どこかで、聞いたことがある。

私も…
子どもに、これくらい心をかけて愛情深くいようと決心する。

きっとそれが、本当に親が望んでいることだから。