お葬式の場に行くとよく餓鬼、がいることがあります。私が初めて餓鬼を視たのは、幼い頃、曽祖母の葬儀の時です。
祭壇の端に、弔問客に向かって喪服を着た人が、正座をして座っていました。ただ、目も鼻も口も何もない人が座っていました。私は僧侶の曽祖父に、あの人誰?と聞きました。
曽祖父は私に、あれは餓鬼。騒がずに視えてないふりをすればいなくなる。と言われ、少し怖かったのですが、視えないふりをしていました。
やがて精進落としが始まり、私はもう一度、祭壇を見直しました。餓鬼は消えていました。
餓鬼はお供えものに寄ってきたようです。それからは私は餓鬼を視ることがあっても、視えないふりをしています。
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