旧暦と太陰暦と太陰太陽暦

お久しぶりです。尚揮です。

本日は太陽暦や太陰暦の暦について書かせて頂きます。

それでは宜しくお願いいたします。

太陽をもとに暦を考えるのが太陽暦であったのに対し、旧暦は月をもとに考える暦法のことです。

月の満ち欠け、つまり新月から次の新月までを1ヶ月と考えるのが旧暦のベースとなります。

それだけですと「旧暦=太陰暦」と解釈されてしまう可能性があり、事実、旧暦とは太陰暦だと思っている方は多いのです。
ただしそれはまったくの間違いでなのです。
旧暦とは太陰暦ではありません。

旧暦とは、太陰太陽暦なのです。
この太陰暦と太陰太陽暦の違いこそが、旧暦を理解する最大のポイントとなります。

太陰暦
太陰暦とは、上記とまったく同じ復唱になってしまいますが、新月から次の新月までを1ヶ月と考える暦法のことです。
月の満ち欠けを観測すると、新月から次の新月をむかえるまでに、日数にして29日~30日かかります。


29日の場合は小の月、30日の場合は大の月と呼ばれ、小と大は不定期にやってきました。
新暦では、4月は30日、5月は31日、6月は30日という感じで1ヶ月の日数が決まっていますが、陰暦は定まっていないのです。

太陰暦の1ヶ月は平均して約29.5日となり、12ヶ月で354~355日。
1年は実際には365日と6時間弱であることを考えると、太陰暦はそれよりも約10日余り少ないのです。

そのため太陰暦を用い続けると、実際の季節と毎年約10日ずつどんどん乖離していき、農業などの基準として非常に重要であるはずの暦がまったくあてにならないものになってしまうのです。
純粋な太陰暦は農業などの基準に用いるには問題が多すぎるのです。

太陰太陽暦
太陰暦の問題点、すなわち年に約10日ずつ起こり続ける実際の季節との乖離を修正するために考え出された暦法が、太陰太陽暦である。
旧暦とは太陰太陽暦のことですが、旧暦とは太陰暦の修正版ともいえるものなのです。

それで焦点は太陰太陽暦とは何かということなるのですが、これは名前のとおり、太陰暦をベースにしながら、修正方法として太陽暦を参考にする、という暦法です。
これだけでは何のことか全くわからないので、具体的に考えていきます。

まず、1ヶ月は太陰暦と同じく、月の満ち欠けによって決定します。
ですので、1ヶ月は約29.5日となり、1年は約354~355日。

すると毎年約10日余りのズレが生じるものですから、太陰太陽暦ではこの約10日の誤差を埋めるために、閏月というものを考え出しました。
閏年ではなく、閏月。
19年に7度、この閏月を置く年をつくることによって誤差を解消させ、太陽が基準となる季節と暦の関係を合わせたのです。
つまり太陰太陽暦では、約3年に一度の割合で、1年が13ヶ月となる年が出現していたのです。

この事実は、知っている人にとっては「何を今さら大声をだして」
と、当たり前の既成事実にすぎないのですが、知らない人にとっては
「1年が13ヶ月になる年があった!? それも約3年に一度の頻度で!!?」
と、驚愕の事実となります。

閏月が生じる年は1年が13ヶ月になるのですが、12月の次に13月という月が出現するのではなく、なるべく季節が適切になるような時期に閏月を追加する形で置かれていきました。
旧暦では1・2・3月は春、4・5・6月は夏、7・8・9月は秋、10・11・12月は冬と決まっていたので、そのようになるよう調節する時期に閏月を置いたのです。
4月の後に閏月を置くのが季節の維持にふさわしいのなら、4月の次に5月ではなく「閏4月」を置く、というような具合です。