エクソシズム

img183.jpg 霊に取り憑かれた人の家族から鑑定依頼があった。 「被害者」であるその中年女性は、目をつぶったままで、話しかけても目を開けることが出来ない状態だった。体も小刻みに震えていて、「首が痛い」ともがき苦しんでいた。 わたしはそっと話しかけてみた。歳を聞くと、徐ろに5本指を差し出した。 どうやら5歳の男の子らしい。 難しい言葉では理解できないので、できるだけ平易な言葉で話しかけた。 その女性が「優しくて居心地がいい」から、入ったらしい。 その子の話を聞くと......

首に布製の袋をかけて殺されたとのこと。

その子のいた村で干ばつが続き、天に雨乞いの祈祷をする際"生け贄"にされたという訳だ。

その子には母親がおらず、脚が悪く何もできないため、生け贄に選ばれた。

ご飯もろくに食べることもできず、村人が食べない、泥のついた芋を食べて飢えをしのいでいた。

何宗かわからないが坊主か祈祷を捧げ、土に埋められたその子は殺された。

「おじさん、ぼくは悪い子なの?」と聞いてきた。

「どうして?」と聞き返すと「雨が降ってたくさんの人が死んだんだ」

その子は死後霊界から村の様子を見ていたのだろう。

しばらくその子を慰めたあと、わたしは天使を呼びだして、その子を連れて行ってもらった。

その子は「天使ってなに?」と聞き返すくらい、教育されてこなかったようだ。

「あ、光ってまぶしい人が来たよ」と言うので、

「その人が天使だよ。ついていくんだよ」と言って、離れたくないというその子を、女性から引き離した。

男の子が去って行ったあと、その"被害者"女性は、目を開けてにっこり微笑まれた。

男の子が体を拘束して語りかけていた意識はあったけれど、何を話していたか詳しくは覚えていなかった。

一部始終を話してあげ、その後霊的な指導をさせていただき、別れた。

単なるエクソシズムでは霊は浮かばれない。いまだに間違ったやり方をしているエクソシストや霊媒師が多いのは残念だ。