名誉の殺人というのがある。
結婚前に肉体関係を持った女性をその家族が殺し、一族の「名誉を回復する」というのだ。
中東や南アジアなど、イスラム教やユダヤ教の国々で行われているが、特にパキスタンでは多いようだ。
婚前・婚外交渉、「誤った」男性との結婚・駆け落ちなど自由恋愛をした女性、さらには、これを手伝った女性らを「家族の名誉を汚す」ものと見なし、親族がその名誉を守るために"私刑"として殺害する風習がある。
その方法は、射殺、刺殺、石打ち、焼殺、窒息死、というものだ。自由恋愛を認める国家としてはあり得ないような話だ。
私の知人女性は以前、日本でビジネスをしていたパキスタン人と結婚したことがある。
彼は敬虔な(?)イスラム教徒で、毎日アラーの神に対する祈りは欠かさない。
よく女遊びもしていた。奥さんに見つかる度に"神様ごめんなさい"と、彼女と神様に謝っていた。
彼はパキスタン人の妻もいたにも関わらず、日本人妻も娶ってたのだ。挙式したあとに、日本人妻は、パキスタン妻の存在を知ってしまった。
もっとも、男性に経済力さえあれば4人まで妻を持てるので、彼にとっては"犯罪"を犯してはいない。
男性が複数の妻を持てるのに対して、女性が複数の夫を持つことは許されない。
いまでも世界で多くの女性が"不貞"によって処刑されているのだ。人権なんかありはしない。
世界人類が平和でありますように、と祈ることもいいけど、祈るだけでは世界は変わらない。
具体的に宗教者たちがひとつに集い、会議を開いて、話し合うしかない。
観念論では救えない。
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