青銅の蛇

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気づいておられる方も多いと思うが、WHOのシンボルには、蛇が描かれている。

アスクレピオスの杖(Rod of Asclepius)と言うらしい。

ギリシア神話に登場する名医アスクレピオス(アスクレーピオス)の持っていた蛇(クスシヘビ)の巻きついた杖で、医療・医術の象徴として世界的に広く用いられているシンボルマークだ。

蛇は、古くは旧約聖書"民数記"に登場する。

そこの21章を見てみよう。

『時にネゲブに住んでいたカナンびとアラデの王は、イスラエルがアタリムの道をとおって来ると聞いて、イスラエルを攻撃し、そのうちの数人を捕虜にした。

そこでイスラエルは主に誓いを立てて言った、「もし、あなたがこの民をわたしの手にわたしてくださるならば、わたしはその町々をことごとく滅ぼしましょう」。

主はイスラエルの言葉を聞きいれ、カナンびとをわたされたので、イスラエルはそのカナンびとと、その町々とをことごとく滅ぼした。それでその所の名はホルマと呼ばれた。

民はホル山から進み、紅海の道をとおって、エドムの地を回ろうとしたが、民はその道に堪えがたくなった。

民は神とモーセとにむかい、つぶやいて言った、「あなたがたはなぜわたしたちをエジプトから導き上って、荒野で死なせようとするのですか。ここには食物もなく、水もありません。わたしたちはこの粗悪な食物はいやになりました」。

そこで主は、火のへびを民のうちに送られた。へびは民をかんだので、イスラエルの民のうち、多くのものが死んだ。

民はモーセのもとに行って言った、「わたしたちは主にむかい、またあなたにむかい、つぶやいて罪を犯しました。どうぞへびをわたしたちから取り去られるように主に祈ってください」。モーセは民のために祈った。

そこで主はモーセに言われた、「火のへびを造って、それをさおの上に掛けなさい。すべてのかまれた者が仰いで、それを見るならば生きるであろう」。

モーセは青銅で一つのへびを造り、それをさおの上に掛けて置いた。すべてへびにかまれた者はその青銅のへびを仰いで見て生きた。』

モーセを中心としてエジプトを出て故郷・カナンの地に向かう道中、イスラエルの民たちはエホバに対して数々の不信仰をする。

その度に罰が与えられるのだが、火の蛇に噛まれて死ぬシーンがある。

それに対して、青銅の蛇を竿にかけて、仰ぎ見ることで救われる。

蛇は"善"にも"悪"にもなる。

創世記に登場するアダムとエバを誑かした蛇は、ルシファー(天使)を例えている。

竿にかけた蛇を仰いで救われるのは、(モーセの時代からみて)将来こられるキリストを象徴している。イエスご自身もそう語られている。

事実、多くのクリスチャンが、十字架のイエスキリストを仰いで救われると信じている。

蝮という蛇は、毒にも薬にもなる。

リスクを反対から読むとクスリだ。

イエス様やバプテスマ(洗礼)ヨハネは、人間のことを"蝮の子""蛇の子"と称した。

それくらい、邪悪な思いに満ちているからだ。

蛇のロゴを使うWHOには、"毒蛇"にならないよう、邪心を捨てて公平な判断をしてもらいたいものだ。