悪魔のおはなし8

前回湘南の海を通じて悪魔たちが天の国へ帰る

おはなしをしました

今回は その時に逃げ遅れてしまった悪魔たちが

再び神の子によって天の国へ帰ることができたおはななしをしていきます

令和元年6月4日

天の国へ帰るチャンスを惜しくも逃してしまい 他の悪魔たちに捕らえられてしまった悪魔たちは

大きな鳥かごに押し込められ 収容されていました

大勢の悪魔たちのうめき声やすすり泣く声が 辺り一面広がるように響き渡ります

(悪魔A)

「あーいてぇいてぇよ 誰か何とかしてくれ! こんな中に閉じ込めやがって

俺としたことが ヘマしちまったぜ」

切りつけられて怪我をしてしまった悪魔が言います

(悪魔B)

「俺は腹が減ってんだ! この中じゃ力も使えねぇからな

食い物すら出せねぇや! 血の滴る肉汁たっぷりのステーキを食いてぇ」

お腹がペコペコで頭がぼーっとしている悪魔が言います

するとそれを聞いた別の悪魔が

(悪魔C)

「何を呑気なこと言ってやがんだコイツは!アイツらは俺たちを殺す気なんだ

思いっきり見せしめにした後にな そんなこともわからないのか!ばかっ」

それをきいてすすり泣く悪魔はこう言います

(悪魔D)

「俺たち死ぬのかなぁ あとどのくらい命があるかなもっともっと必死で泳いだら 捕まらずに済んだのかなぁ」

(悪魔E)

「グズグズほざくな!(プンプンプン)こっちまで気が滅入るだろうが女々しく泣いてんじゃねぇ! お前それでも悪魔か!?」

(悪魔F)

「俺は死ぬ気が全くしねぇ これは俺の本能だアイツ(神の子)が助けにやってくるって感じるんだ」

と冷静に言う悪魔Fに対し 他の悪魔たちが一斉に叫びます

「はぁ???お前とうとうイカれたのか? アイツが助けにくるだ?ばかいってんじゃねぇぞ!」

すると悪魔Fは他の悪魔たちに対して冷静にこう答えるのです

「ばか言ってねぇよ アイツは来るエホバの子だからな 俺たちを見捨てねぇさ」

すると異様な眼差しを向けながら 悪魔Gが

「来なかったらどうする? 俺たち全員死ぬんだぞ

まぁ 悪魔が神を信じるようじゃあ どっちみちお終いだがな ふんっ 笑うに笑えねぇよ」

その時です

神の子が突然 悪魔たちに魔法をかけて 蝶に変えてしまいました

蝶に変えられた悪魔たちは 閉じ込められていた籠の隙間から うまく逃げることができたのです

蝶になった悪魔たちは 神の子に「ありがとう」と心でお礼を伝え

羽を力強く羽ばたかせ 神の国へと飛び立ちました

こうして無事 籠に閉じ込められていた5億体の悪魔は 神の国へ帰ることができたのです

神の国へ帰った悪魔たちは 先に帰ってきた悪魔同様 神の国の食べ物が与えられました

悪魔から神になるためには 神の国のものを口にしなければなりません

今回帰ってきた悪魔たちは皆コーンスープを食べました

後には もぬけの殻となった 大きな鳥かごだけが ゆらゆらと 風が吹くたびに揺れていたのです

次回に続く