連載*恋人なのだから、という淡い期待が落とし穴

152070.jpg気心の知れた友人でさえ、遠慮したり、気遣ったりしながら、関係が壊れない距離感を保とうとするものなのですが、恋人にはそれ以上を求めてしまう・・・そこが、大きな落とし穴というわけです。

恋人なのだから、守ってほしい、受け止めてほしい、甘えられるはず、という淡い期待が落とし穴になっているのです。

友人には、守ってほしい、受け止めてほしい、甘えられるはず、という期待は薄いものですが、なぜだか、恋人には、ハードルを高く上げて期待していくものなのです。

価値観はそれぞれなので、一概には定義できないものですが、おそらく、「愛」が存在する関係においては、多少のことは許される、受け入れられるはず、という思いがあるのではないか、と考えられます。

親子関係においても似たようなイメージがあり、一方的に甘えたり、許してもらえるようなイメージがあるように、恋人にも似たようなイメージを抱き、知らず知らずのうちに自分の地を出したり、わがままに、自己中心的に振る舞ったりしても、受け止めてもらえるはず・・・・つまり「愛されているから」という思考回路がはたらくのではないでしょうか。

恋とは不思議なもので、「好き」となると、相手のわがままを受け入れたり、自己中な相手でも、我慢して合わせたりしてしまう瞬間があるものですよね。ところが、長くは続かないもので、突然、相手が豹変したように見えたり、変わったように感じてしまい、関係がギクシャクすることが起こっていくわけです。

つづく