連載*恋愛上手になれる・恋愛塾

154666.jpgつまり、「自分は一言も要求したり、期待するような言葉を発していない」と思っていても、実は、知らず知らずのうちに、圧力をかけたり、居心地の悪さを感じさせたりしている可能性があり、その微妙な想いのズレが、すれ違いとなり、コミュニケーションがうまく取れなくなる発端にもなりかねない、恋の大きな落とし穴、という意味なのです。

自分の心の不満、要求、期待は、大人同志の関係性においては、おおよそ見透かされている可能性が、ある、と考えた方が良いのです。事細かには理解されていないかもしれませんが、何かしらの不満があり、面白くない、と感じている、ということは伝わっているものです。

けれど、不満の理由がわからないから、対処に困り、やり過ごし、いつのまにか誤解が大きくなってしまうことが、問題というわけなのです。

本人にさえ分からないモヤモヤした感情を他者が共有するなんてことは、望めないこと、なのかもしれません。

自分の視点から見える視界、思い、痛み、恥、感情等は、他者の視点からでは、全く違う思いや感情を生んだりするもの、だからです。なんとなく理解できたとしても、同じ気持ちにはなれなかったり、同意できない感情が生まれたりするものだと思うからです。

理解と賛同は違うもので、理解は、相手がこういう状況を怒っていて、不満を感じていることを想像することができるような感覚。

賛同は、相手ががこういう状況で怒っていて不満を感じている気持ちに納得、同じ感覚の気持ちになれる、ような感覚ではないかと思うわけです。

つづく・・・