もともと男性は気が利かない人が少なくありません。仕事や趣味など、身内とは言えない距離のある人に対しては気を使いますが、一番気を許せる恋人には気を遣う必要がない、と考える人が少なくないようです。
「でも、最初は熱心に誘ってきて、すごく気を使ってくれました。それなのに、最近急に、ラインが既読にならなかったり、返信がおくれるようになって...」という女性も少なくありません。
彼が最初に熱心に誘ってきたときは、まだ恋人ではなかったわけですから、身内のような間柄ではなかったと言えます。彼はデートに応じてもらい、恋人同士になり、彼女が自分にゾッコンになっている、と確信した瞬間、他人から、恋人という身内に格上げになるのですが...。
他人から身内へと親しい間柄になり、距離が縮まるほど、気は使わなくなるものです。
親しき中にも礼儀あり、という格言があるほど、親しくなればなるほど、相手に対する気配りや気遣いはなくなっていき、わがままに、図々しく、無礼な態度をとるようになってしまいがちです。
何をしても許される、関係が壊れない、理解してもらえるという甘えが、そのような態度を取らせるのかもしれません。
重ねて、彼に従順に、一途に、誠実になるほど、彼の甘えを増長させる要因にもなりえるかもしれません。
「でも、彼は最初はすごく一生懸命にしてくれていて、メールも電話もすごくくれて、気持ちにも寄り添ってくれてたんです...なのに、この頃は手を抜かれている気がして...だから、以前の彼に戻ってもらいたかっただけなんです」
と、出会った頃の彼にもどり、また、かまってもらいたい、大切にしてもらいたい、と願う女性は少なくありません。
しかし、そう願い、求めるほどに、関係はギクシャクしていきます。
なぜなら、「ほしがる」気持ちは、彼になにかを「してあげたい」という気持ちとは相反するからです。
つづく・・・