恋の成功理論「彼の気持ちが見えず、別れを告げたけれど・・・」(16)

ホストのような甘い言葉で女性心をくすぐり、女性の気が引ける男性は、ほんの一握りしかいないということです。

親戚、親類の集まりで、顔を合わせた時のあなたの近親者の男性たちを思い浮かべてみて下さい。女性たちが甲斐甲斐しく料理を作ってふるまう中、酒盛りの宴にいそしむ男性たちのことをです。

女性たちが、料理も食べずに台所を往復し、ゆっくり座ることもできない、という場面にでくわしても、男性は誰一人として意に介さず、悪びれることもなく、殿様のように接待されたまま、当たり前の顔で遠慮なく食べている、という光景が思い浮かべる女性は少なくないのではないでしょうか。

つまり、日本文化において男性は、女性に子供の頃から甘やかされている、という事実があると言えるでしょう

子供の頃は母親に甲斐甲斐しく世話をやかれて育ち、女性を敬うとか女性の気持ちを考える、という機会がほとんどないのです。

一方女性はどうでしょうか。父親を敬い立て、兄を立てなさいと言われたことのある女性は少なくないはずです。家族内においても男性に気を使ったり気持ちを汲んだりすることを母親から促される機会があります。

所が恋人関係になったとたん、男性は、女性を敬い大切にしなければ、彼女が不快感をあらわにする、という経験に直面するようになるでしょう。

ですが、女性と男性には大きな認識のギャップがあるようです。

女性は子供の頃から他者に対して気を使うこと、敬うこと、謙虚であることなどを教わる機会があり、自然と身についている可能性が高いといえるかもしれません。けれども男性は子供の頃から家の後継ぎとして、あるいは人の上に立つ心構え、人に負けない闘争心のようなことを吹き込まれている可能性が高く、人に気を遣う、敬う、謙虚であることを両親から言われることなく育てられているように思うわけです。つまり、子供の頃からの無意識レベルにおいて、女性と男性には大きな認識のギャップがあると言えるでしょう。

つづく・・・