恋の成功理論「彼の気持ちが見えず、別れを告げたけれど・・・」(17)

女性は、彼に気を使い敬い謙虚にふるまえば、彼も気を使い敬ってくれるもの、と考えがちですが、男性側からしてみれば、彼女は自分の身内、家族のような存在で心を許せる人、と考える以上は、身内の中ではお山の大将で、身内の女性に気を遣う敬う、謙虚になる、などという認識にかけているわけなので、彼女の前では、身内の集まりに参加する気分でくつろぎ、羽を伸ばし、殿様のような態度をとることに後ろめたさはないわけです。

子供の頃から親類、身内の集まりで、女性たちからもてなされ、男性たちの無礼講が許されてきた行為だからです。

当然のごとく、恋人になりたての女性は、しおらしく甲斐甲斐しく彼をもてなし、気を使い、合わせて、謙虚にふるまっていはいるけれども、内心ではストレスをためていることに彼はまったく気づかないわけです。

しおらしく甲斐甲斐しく彼をもてなし、彼に気を使い、合わせて、謙虚にふるまうほどに、彼からのお返しが「ある」ことを当てにしている女性は苛立ちはじめるわけです。

「こんなに尽くしているのに、彼は少しも私のことを考えてくれない、大事にしてくれない」とイライラがつのり、我慢の限界を超えていく。

けれど、多くの女性は、自分が不満に思っていること、感じていることを、彼に説明したり話しをしたりは、しないのです。

無言のまま、不機嫌な態度や表情で訴え、彼に気づいてもらおうとするわけです。

所が男性は、人の気持ちに疎い、鈍感に育っているために、彼女の望みが何かがまったくわからない、見当もつかないわけです。

その開き直ったような彼の無邪気な態度は、女性たちを更に失望させ、落胆させ、怒りを買うことになり、女性は最後の切り札である、「私たちもう駄目だよね、別れましょう」という言葉を投げかけてしまうわけです。

けれども・・・

つづく・・・