恋の成功理論「彼の気持ちが見えず、別れを告げたけれど・・・」(19)

ケース・リスク1

「私がこんなに気を使っているのに」

「それって、どんなこと?」

「あなたが行きたいという店にずっと合わせてた。本当は別のお店に行きたかったのに」

「じゃ、なんで今まで言わなかったの。言ってくれれば変えたのに」

「言ったけど、あなたが、こっちがいいって押し切ったんじゃない」

「え?そうだっけ、じゃ、次からそうするよ」

「そういう問題じゃない、私の気持ちを考えて店選びをしてくれないことがいやなの」

「店選びの気持ちって何?」

というようなトンチンカンな会話になり、気持ちの平行線が起り、結局問題は何も解決されずに、彼が最後に逆切れして、話が途切れて終わる。

このような経験を通して女性は、「言っても無駄、どうせ逆切れされるだけ」と我慢してしまうのです。

つまり、話し合いにおいて、彼に気持ちを理解してもらうことは難しい、と感じ、我慢を重ねるわけです。

ケース・リスク2

「私がこんなに気を使っているのに」

「それって、どんなこと?」

「あなたが行きたいという店にずっと合わせてた。本当は別のお店に行きたかったのに」

「じゃ、なんで今まで言わなかったの。言ってくれれば変えたのに」

「だって、あなたはいつだってお金がないない、言うでしょう。ケチだしね、私が行きたい店は高いから、あなたの機嫌が悪くなるもの。そうまでして行きたいとは言えなかったの」

「え?俺のことをそんな風に思ってたのかよ。もう、いいよ。どうせ、俺はお金がないよ。だったら、もっと金持ちの男でも探せば」

「そういうことは言ってないでしょう、すぐに卑屈になるところがいやなのよ、話し合いができない人なのよ」

「だから他の男を探せばいいだろう!」

と大喧嘩になることを恐れ、自分の彼に対する本音をさらけ出すことで、彼から嫌われてフラれることを危惧し、言葉を飲み込み我慢してしまう。

ケース・リスク3

「私がこんなに気を使っているのに」

「それって、どんなこと?」

「あなたのラインにはすぐに返信してるのに、あなたからはすぐに返ってこない」

「返してるよ。仕事とか忙しい時には返せないけど、それは仕方ないじゃないか」

「仕事じゃないときでも、返してくれないことあったじゃない」

「え?そうだっけ、いつ?」

「出会った頃はすぐに返してくれてたじゃない、でも、最近は遅くなってる」

「ほんと、お前って細かいよな、ライン以外に楽しみとかないの」

「私が女友達優先すると嫌がって、ラインでしつこく聞いてくるくせに」

「もういいよ。どうでもいいことでガタガタいうなよ。お前のそういう子供っぽいところにはうんざりなんだよ」

と彼からの反撃を受けてさらに関係が悪化するよりは、黙っている方が得策だ、と我慢してしまう。

つづく・・・