ギリシャのケースが個人だったら自己破産しているでしょう。
しかし、国レベルではそうも行かない。
チプラス首相は、金を借りているくせに全然反省しないというか、要するに金を貸す方が悪いという論理で、ごねれば何とかなる思っていたのでしょう。
しかし、その思惑は外れました。
それで自分一人で責任を被るのが嫌さに国民投票なんて手に打って出たわけです。
無責任で無能な政治家の人気取り政策によって世界中が大迷惑(欧州だけではなく、他の国にも大きな影響があります)。
現在、すでにギリシャ社会は大混乱に陥っていますが、その影響をまともに受けているのは貧困層の人々です。
金持ちは緊縮政策なんて関係がない生活を送り、資産も外国に逃がしています。
しかし、たとえば、年金生活者の人たちはどうしようもない。
銀行からの現金引き出しが制限されて困惑しています。
日本でもアベノミクスで景気が良くなったと言われていますが、一般市民には実感がありません。
景気が良くなると、大企業や公務員の給料やボーナスがまず上がります。
これに対して、中流以下の市民に恩恵が届くには時間がかかるか、下手をすると届かない。
そして、景気が良くなると言うことは、物価も上がるわけですが、その影響をもろに受けるのは貧困層です。
ギリシャにしろ、日本にしろ、つけを払わされるのはいつもこうした貧困層の人たちですね。
今日の国民投票の結果、そして、その後、ギリシャがどうなるかに注目しましょう。
ひょっとしたら他人事ではなくなるかも知れませんから。
では。
貧乏人が割りを食う(続き)
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