ジャンヌ・ダルクの聞いた声

20160630073854-20871bf3d9490ba87a30648feeeed747033a8e4e.jpgある本を呼んでいるとジャンヌ・ダルクと天草四郎の話がちらっと出てきました。

確かに、この二人には共通点があると言えばありますね。

二人共、カリスマ性があり、神の声を聞いた者として、戦いを率いています。

また、男女の違いはありますが、ジャンヌ・ダルクは男装の美少女(とされている)で、若くして殉教しました。

天草四郎も絶世の美少年(だとされている)で、やはり17歳で処刑されています(諸説あります)。

二人ともなんとなく性の匂いが希薄というか。

違うところは、バチカンは天草四郎(他の一揆側戦死者も)を殉教者とすら見ていませんが、ジャンヌ・ダルクは、聖女として列聖しています。

ただし、処刑から500年も経った20世紀になってからの列聖ですが。

この扱いの違いの理由は不明です。

この二人のうち特にジャンヌ・ダルクは今でも非常に人気があり、何度となく映画や演劇、小説や絵画の題材にされています。

まあ、17歳の少女が国を救うために民衆の先頭に立って戦い、最終的には捕らえられて火あぶりの刑に処されたというまさにドラマティックな人生が魅力なのでしょう。

しかし、良く考えるといろいろとおかしな点があります。

まず、彼女は神の声を聞いたとされています(実際には、大天使ミシェル、聖カトリーヌ、聖マルグリットの姿を幻視し、声を聞いた)。

イングランド軍を駆逐して王太子をランスに連れて行きフランス王位に就かしめよとジャンヌに命じたわけです。

これがどうもあやしい。

長くなるので明日に続きます