医師の高齢化問題(3)

20170514081239-fb00a5d5da60ab1a9b2211c4c6c2dd290bbe4011.jpg続きです。

ある日、採血がありました。

見ると医師の手が震えています。

私は血管が細いので、それでなくても針を刺すのが大変なのですが、この先生は消毒もいい加減、手つきもおぼつかない。

不安になりましたが、今更逃げることもできないので、諦めて腕を差し出しました。

医師はなんとか私の腕に注射針を突き刺し、苦労して静脈を探り当ててから、ようやく採血しました。

今までで一番痛かったなあ。

それでも採血はいつもあるわけではないと考えてそのまま通うことにしました。

しかし、ある日行くと、医師が入院したので当分休診にしますとの貼り紙が貼ってありました。

それはまあいいでしょう。

しかし、別の医院に行くにもそれまでのカルテが必要です。

血液検査の結果も貰っていません。

医院の玄関が閉まっていたので、電話をしたら留守電で、メッセージを残してもなしのつぶてでした。

医師は入院しても他に人間がいないわけではないでしょうに、無責任極まりない。

診察を受けていた患者はみんな迷惑を被ったのではないでしょうか(ひょっとしたら患者は私一人だったのかも知れませんが)。

結局医師は亡くなったそうです。

どうしようもないので、前のクリニックに再び通うことにしました。

やはりあまり高齢の医師にはかからない方がいいようです。

身をもっての経験でした。

では。