食品ロスは失くせるのか?(続き)

20170914073931-6c5e0a1d5f37150ebc4756aa74e55b684a2132cd.jpg昨日の続きです。

食品ロスを減らす方法は、少なくとも理論的には、ごく簡単です。

必要な分だけ消費すればいい。

飲食店では大盛りなんてことは止めて、少なめに盛って提供する。

家庭でも食べ分だけ作る。

しかし、本当にこんなことをすれば、寂しいことになるでしょう。

テーブルに食べきれないほど並んだ料理を目の前にすると誰でもわくわくします。

パーティや宴会もずいぶん陰気なものになって、全然盛り上がらなくなってしまう。

さらに重大なことは、消費がそのために冷え込むことです。

消費が減れば、生産も減少します。

すると景気が悪くなります。

そして、生産する側も余った分を貧しい国の人達のために無償で提供しようなんて思わないでしょうから、こんなことをしても貧困国の人たちにはほとんど関係がない。

さらにいえば、先進国から途上国に送られる食料品等は権力者に横取りされ、ほとんど貧困層の人たちの手には届かないと言われています。

私たちがいくら食べ物の無駄をなくしたところで、意味がないということです。

私に言わせれば、食べられない人たちもいることを考えろというのは、単なるキレイごとでしょう。

本気で彼等を助けたいとは思うのならば、食品ロスを失くすことよりもなすべきことが沢山あるのではないでしょうか。

では。