子は親を育てる。

我が家の1歳半になる末娘はただ今、1歳半検診で言葉の遅れと落ち着きのなさを指摘され、役所の保健センターで開かれる訓練に、自閉症や注意欠陥・多動性障害の子供達と一緒に毎週1回、通っています。

末娘の年齢ですとまだ自閉症ではないと診断できても、多動性障害の方の判定はできません。3歳までには診断がつくようですが、まあ、落ち着きのないのと絵本が嫌いで指さしができない事は今から集団に混じって多少の修正はしなければならないかなと思っていた所なので、2歳児と3歳児に一人だけ小さい年齢のうちの娘1歳児が混じって、お遊戯をしたり工作をしたり、絵本や体を使ったゲームをやりに行っています。

自閉症や注意欠陥多動性障害といってもそこに通っている子供達は日常生活には支障のない程度の状態です。ただ、幼稚園や保育園となると集団生活でパニックを起こしてしまい、暴れたり他の子供を傷つけたりして、どの託児施設からも入園を断られ、保健センターや発達センターの訓練に通っているのです。自閉症でも程度が軽ければ親に愛着を持ちますから目も合うし会話もできます。そんなわけで、うちの末娘も、親と目は合うしこちらの言うことは理解しているけれども、一応訓練してみませんか?と検診にひっかかりました。

私の家系はちょっと絵本に因縁があるのです。上手に説明はできませんが、私は幼い頃絵本の人物や動物にぜーんぶ涙を書きまくっていましたし、私の妹は絵本を開くと耳をふさいで母に背中を向けていました。私の次女も絵本は大嫌いで、絵を見ての指さしは一切しませんでした。どうも私の家系はその絵本の作られた時代に何かあったり、先祖の中でいつも病気がちで家の中で絵本ばかり読んでいて幼い頃に亡くなった子もいて、絵本というと女の子供は何かしら嫌悪感を示してしまうようです。大きくなると絵本におかしな反応を示すことはなくなるのですけれど、1歳児・2歳児検診なんかは絵本の指さしができないと要観察になってしまうところが痛いですね...。

末娘の場合は私が多忙で、私が仕事をするときは託児所やヘルパーさんに預けられてしまう事を知っているので余計に落ちつきがなくなります。私がバッチリメイクをすると途端に機嫌が悪くなり、かわいそうではあるのですが、どうするのがよいのか考えていましたところ、ふっと、末娘の寂しさが私の心に入ってきたのですね。

そこで、毎月連続3日間のお休みを頂いて、その3日間は仕事を入れずに娘とみっちりスキンシップをとることにしてみました。メール鑑定の場合は主人が帰宅してから取りかかるとか、娘が熟睡している間に深夜行うとかで何とかなるものですから、それなら月に3回お休みを取っても仕事はこなせるかなと。

すると、絵本は相変わらず嫌いですが、投げつけてばかりいた積み木やままごとセットで私とちゃんと落ち着いて遊べるようになりました。何度教えても積み木は積み重ねる事ができなかったのに、私が仕事を休んでみっちり娘と抱っこしたりくっついてじゃれたりしただけで、急に積み木を積むことができるようになったのです。子供の発達は精神的な事も影響するのだな、私が多忙な事で娘に寂しい思いをさせていたなとつくづく反省しました。

子供は親をすごくよく観察していますし、親の心を読み取ります。私が落ちつきない生活をしていたために、娘も落ち着きがなかったのですよね。

私も親としてはまだまだ未熟者。子供は親を育てるといいますが、まさにそういう経験をしている最中です。

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