自己正当化の方法 (2)

害があると思いながら、タバコを吸うのは、何となく落ち着かなくて、不愉快ですね。この不愉快な気持ちが「認知的不協和」ですね。

タバコを吸うこととをやめてもいいのですが、これはかなり難しい。

そうすると、人はタバコを吸っていても長生きしている例を探したり、タバコの害を低く見積もったり、「タバコと癌の関係は科学的に確認されていない」との考え方をとります。

そう云えば、先日、テレビ番組に出ていた医師も「タバコと癌の関係は・・・」とまったく同じことを言っていましたから、本当に良くあることですし、専門家でも陥り易い心理状態なんでしょう。

要するに「認知的不協和」から逃れるために、人は意識的にしろ無意識的にしろ自分の考え方を都合のいいように曲げてしまうわけです。

どんなことにでも理屈はつけられますから。