自己正当化の方法(3)

もう一つ認知的不協和解消の例を上げます。

コンピュータを買ったとします。沢山のカタログを見て、考えた末に選びました。

それで、普通に考えると、買った後は広告もカタログも見る必要はないのですが、それでも人は広告を見るんですね。しかも、自分が買った商品の広告をです。

別の広告を見て、もしもそっちの方が良いと思ってしまったら、「私はこのコンピュータを買ったのに、あっちの方が良かった」という認知的不協和状態になります。

これを避けるために、自分の行動が正しかったと思うことができる広告を読もうとするわけです。

人は、自分の考えに合った、都合の良い情報だけを選んで、集めようとしますし、なかなか自分の意見を変えようとしません。

また、情報を自分の考えに合うように、都合が良いように解釈します。これも不協和を高くしないためです。