自己正当化の方法(5)

昨日取り上げた、苦労して入った会社がつまらなかった場合に、無理にそこが良い会社と思い込み、忠節を誓うようになるといった行動は他にも見られます。

カルト教団などで本人のプライドを傷つけるような厳しい儀式や修業を強制することがよくあります。

これが無意味で理不尽なものであるほど、新しい集団への帰属意識が強くなるんですね。

その理不尽な行為を行ったのは自分であり、それは取り消せないので、意味があったのだと思いこむ必要があるからです。

そして、一旦信じてしまうと、たとえば、教祖が地球の最後の日を予言すればそれをそのまま受け入れます。

新興宗教なんかではよくありますよね。終末予言を使って人々の信仰、価値観や道徳観をコントロールするわけです。

ところが、予言の日には当然ながら何も起きません。