ここでちょっと視点を変えます。
相手と意見が合わないというのも認知的不協和になります。
たとえば、気が利いたつもりの意見が不評だった時、「あいつらはバカだから」と自分の説得力不足、思考力不足を棚に上げて反省しないんですね。
また、ある分野に通暁している専門家は、他の分野ではただの素人なんですが、偉くない自分を認めまいとする認知的不協和が働くため、自分が知らない分野の情報を軽視することがあります。
自分を過信し、知らない分野をくだらない分野だ、くだらない学問だと切り捨てようとします。
インターネット犯罪の報道を聞いて、「ああ、だからネットに入らなくて正解なんだ」と自分を安心させる機械音痴も認知的不協和の例です。
これらはよく陥り易い罠なんですが、自覚することで脱出することができます。できれば自分の考え方や行動を時々顧みる習慣をつけた方がいいでしょう。
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