言霊についての考察 (5)

言霊についての考察の続きとして、大分前に書いた話をもう一度取り上げます。

昔、日本で子供時代を過ごしたフランス人女性に聞いたんですが、フランスには肩凝りと云う概念がなく、そんな現象もないと云うんですね。

実際に他のフランス人と話しても肩凝りを知りませんし、説明してもわからないようです。

ところがこれはある本を読んで知ったことなんですが、肩凝りと云う概念を持たなかった人間もたとえば日本に住んで、それを理解したとたんに肩凝りが始まるとのことです。

これは非常に面白い現象と言えるでしょう。しかし、日本にしても肩凝りとの言葉がまずあって現象としての肩凝りが始まったわけではないはずなので、そのあたりのことがよくわかりません。

それから「ストーカー」ですが、この言葉が一般に知られるようになったのは1980年のジョン・レノン射殺事件からだと思います。

そして翌年のレーガン元大統領暗殺未遂事件(ジョディ・フォスターの熱狂的ファンが彼女の気を引くために大統領暗殺を図った事件)でも話題となり、完全に市民権を得ました。※

※「ストーカー」または「ストーキング」は最初は有名人に対する行為だけを指していたと思います。