結構古いのですが(1988〜1995年)、なぜか最近脚光を浴び、昨日からテレビでアニメが放送されていますし、近日中に実写映画も上映される予定です。
ストーリーはものすごく面白いし、アイデアも秀逸なので注目されて当然とも言えますが。
それはいいとして、上に書いた実写化になぜこれほど時間がかかったのかと言うと、実は最初はハリウッドが映像化権を押さえていたんですね(それほど優れた作品だと言うことです)。
かなり具体的なところまでいったようですが、結局、断念。
それで日本の映画会社が権利を取得したわけです。
まあ、面白そうな話は小説にしろ、マンガにしろ、制作会社が具体的な計画なしに、声をかけるのはよくあることです(唾をつけておくわけです)。
そして、結局流れてしまうこともしょっちゅう。
そう言えば、大昔のことですが、私が脚本を翻訳したプロジェクトが実現しなかったことがあります(楊貴妃をテーマにした大作映画です。なぜ脚本がフランス語なのかを含めて、経緯はすでに書いていますので、興味のある方は、そちらをご覧くだい)。
話を戻すと、ハリウッドが映像化権を押さえたのなら、アメリカは契約社会ですから、契約が交わされ、それなりのお金が支払われたはずです。
しかし、日本では、映画にしろ、テレビにしろ、この辺がものすごくいい加減なんですね。
面白そうな話にはすぐに飛びつくんですが、その際には普通、口約束だけで、書面での契約はありません。
そして、そのまま放っておかれることが多いそうです。
作家の方も連絡がないので、話が流れたと思います。
当たり前ですよね。
しかし、別の会社が同じ作品に興味を持つと、先に声をかけた会社がしゃしゃり出てくるんです。
自分たちに権利があるので(契約書はなくても)、仁義を通せというわけです。
それで問題になったケースがいくつかあります。
長くなるので、続きは明日。
では。
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