私たちがカウンターに陣取ると、バーテンがシステムを説明しました。
女の子が何人か出てくる。
その中から気に入った娘を選ぶと、シャンペンが1本抜かれる。
値段は2万円。
別に女の子に3万円とのこと(J氏はこの時点で、高いと顔をしかめていました)。
7人くらいの若い女性が順に出てきました。
けっこうな美人揃いでしたが(後で聞くと、モデルの卵がアルバイトでやることもあるそうです)、J氏は首を縦に振りません。
どれも気に入らないとのことです。
そう伝えるとバーテンの顔が険しくなりました。
それから、何か合図をしたんでしょうね。
奥からがっちりしたかなりの大男が二人出てきました。 わざとなのか、上着がめくれた時にベルトにピストルらしきものを差しているのが見えました。
J氏は青ざめて、私の顔を見ました。
私は、本来は臆病者で喧嘩もできないんですが、なぜかこの時は落ち着いていて、誰か選らばないとただでは返してくれなさそうですよと涼しい顔で忠告しました。
まだ続きます。
では。
フランス泥棒事情(13) 暴力バー編
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