「なぜ人を殺してはいけないの?」(2)

IMG_0016.jpg続きです。

注意しなければいけないのは、人を殺してみたいと言う高校生が出てきたからといって、それが全体的なモラルの低下を意味していないことです。

そういう人間はいつの時代にも一定の割合でいます。

いつも言うことですが、少年犯罪は増えていませんし、凶悪化もしていません。

道徳教育がどうのと大騒ぎする必要はないんです。

もちろん、テレビで暴力場面を流すからでも、残酷なゲームが流布しているからでもありません。

それはいいとして、サイコパスの傾向を有する子供は共感力に欠けていますから、普通の道徳教育では納得させることはできません。

社会で生きていけないから人を殺してはいけないと教え、犯罪に走らないように指導するしかないでしょう。

次に、何となくわかっていても、なぜ人を殺してはいけないのかと聞く子供です。

大人を困らせるためにこんな質問をする子供もいるようですが。

「駄目なものは駄目だ」と教えるしかないといった意見を良く耳にしますが、これは答えではありません。

一方的に押さえつけようとしても、逃げていると取られる可能性が高いですね。

そんなことで納得するはずがない。

私だったら、自分で調べて、考えるように言います。

何でも他人が教えてくれるなんて思うのは甘えですからね。

自分で考えないと身につきません。

その上でこの問題について議論します。

続きます。