続きです。
注意しなければいけないのは、人を殺してみたいと言う高校生が出てきたからといって、それが全体的なモラルの低下を意味していないことです。
そういう人間はいつの時代にも一定の割合でいます。
いつも言うことですが、少年犯罪は増えていませんし、凶悪化もしていません。
道徳教育がどうのと大騒ぎする必要はないんです。
もちろん、テレビで暴力場面を流すからでも、残酷なゲームが流布しているからでもありません。
それはいいとして、サイコパスの傾向を有する子供は共感力に欠けていますから、普通の道徳教育では納得させることはできません。
社会で生きていけないから人を殺してはいけないと教え、犯罪に走らないように指導するしかないでしょう。
次に、何となくわかっていても、なぜ人を殺してはいけないのかと聞く子供です。
大人を困らせるためにこんな質問をする子供もいるようですが。
「駄目なものは駄目だ」と教えるしかないといった意見を良く耳にしますが、これは答えではありません。
一方的に押さえつけようとしても、逃げていると取られる可能性が高いですね。
そんなことで納得するはずがない。
私だったら、自分で調べて、考えるように言います。
何でも他人が教えてくれるなんて思うのは甘えですからね。
自分で考えないと身につきません。
その上でこの問題について議論します。
続きます。
「なぜ人を殺してはいけないの?」(2)
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