運の悪い人とは(3)

IMG_0016.jpg続きです。

1人でやるギャンブルやゲームでは運は悪くないのに、椅子取りゲームやトランプといった集団で行うゲームになると運が悪いなんてことはありませんか。

ゲームの結果は偶然ですから、何かおかしい気がしますよね。

実は集団ゲームでは、敗ける人間が最初から決っていることがあります。

この現象を心理学ではホットポテト理論と言うそうです。

ホットポテトとは、アメリカの子供達が輪になって熱いポテトを回し、音楽が止まった時にポテトを持っていた子どもが罰ゲームをする遊びです。

まあ、一種のハンカチ落としのようなものだと思ってください。

そして、このゲームでは最初から敗者が決っています。

要するに、最も傷つきやすく、支配されやすく、いじめやすそうな人が最初からホットポテトを受け取るようになっているんですね。

こんな人を「泣き寝入り型万能感」と呼びます。

運が悪くても理不尽でも、一生懸命勉強して仕事すれば褒められて報われる日が来ると万能に信じている。

良い人で、真面目で、イエスマン。

こうしたホットポテトのやり取りは、当然ながら、さまざまな人間関係にも見られます。

親と子、夫と妻、上司と部下、先生と生徒、友人同士等ですね。

自分がどの立場になりやすいか分析するとある程度はホットポテトを受け取る側から逃れることができます。

ただ、泣き寝入り万能感が進んだ人は、自分を不幸な人生であるべきだと自発的に不幸を選ぶようになることがあります。

自分から常に不幸を選び取ろうとするんですね。

ここまで行くと大変ですから、自分にそうした傾向がないかチェックしてみてください。

では。