映画のタイトルと言霊

昨日の文章を書いていてなんとなく思いついたのですが、最近の洋画IMG_0016.jpgのタイトルはカタカナのものが沢山ありますね。

しかも、英語そのままではなく、面倒なのか冠詞等を外すケースが多い。

しかし、これでは、日本人が間違いを覚えることになりかねません。

たとえば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」(Pirates of the Caribbean)や「エネミー・オブ・アメリカ」(Enemy of the State)。

私はなんでもかんでも昔は良かった派ではありませんが、映画のタイトルに関しては、昔の方が工夫していたような気がします。

英語のタイトルと日本語のそれがまったく違う例は、それこそ山のようにあるんですが、その中で比較的名作と言われるものを少しだけ紹介します。

まず、有名なところでは、「007 危機一発」(原題:From Russia with Love)。

これは、本来は「危機一髪」のところを銃弾にかけて「一発」としたもので、映画評論家の故水野晴郎(当時は映画会社の営業部勤務)が考案したそうです。

ただし、後年、原題に近い「ロシアから愛をこめて」に改題されています(こちらも悪くないでがすが)。

「明日に向かって撃て!」(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)なんてのもありました。

それから、これはかなり古い仏映画なので知らない人も多いと思いますが、「A Bout De Souffle」(仏語で「息切れ」)が英語では「Breathless」とほぼそのままなんですが、日本語のタイトルは「勝手にしやがれ」(これは素晴らしいですね)になっています。

続きます。