続きです。
実は芸人で小説を書いている人は結構います。
たとえば爆笑問題の太田さん、インパルスの板倉さん、山田邦子さんといったところです。
ほとんどがいわゆるエンタメ系ですが。
しかし、今まではそれほど話題にはなりませんでした。
まあそれも当然というか、私もいくつか読みましたが、あまりできが良くない。
テレビで名前が知られていなかったら出版されていないと思わせるものばかりのような気がします(必ずしもそれが悪いとは言いませんが)。
一般的に、純文学に対する憧れというか、思い込みがあっていわゆる大衆文学よりも純文学のほうが高級とされています。
そして、芸能人にもヒエラルキーがあり、芸人は低く見られます。
だから又吉さんが芥川賞を取ると大騒ぎになるし、芸人風情がいったニュアンスのコメントが出てくるわけです。
話は変わりますが、最近は芸人にも特別の才能を持つ人が増えています。
ぱらぱら漫画の鉄拳さん、脚本家として注目を集めているバカリズムさん等々ですね。
今後も本業以外で活躍する芸人さんが増えていくでしょう。
それを良しとはしない向きもあるようですが、どんなきっかけにしろ注目されればそれでいいんです。
芸人としての知名度を利用して他の分野に進出しても、反対に他の分野で有名になってそれを芸人活動に生かしても問題はないでしょう。
世の中、売れたもの勝ちということです。
文句を言う人間は要するにやっかんでいるだけですから。
では。
芸人と芥川賞(5)
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