昨日、ギリシャ料理のことを書きましたので、思いつきで、今日はスイス料理について書きます。
昔、パリで通訳をしていた時に、よく仕事でスイスのジュネーブに行きました。
ご存知のようにスイスは多言語国家でジュネーブでは主にフランス語が使われています。
大抵1泊程度で、夜は客と一緒に食事をすることが多かったのですが、実はスイス料理はあまり美味くないんですね。
フランス料理の亜流といったところで、名物料理を上げるとすればフォンデュくらいでしょう。
仕方がないのでジュネーブではフォンデュばかり食べていました。
フォンデュにはチーズ・フォンデュ、フォンデュ・ブルギニオン(肉を油で揚げる)、フォンデュ・シノワーズ(魚介類のシャブシャブ)などがありますが、一番食べられているのはやはりチーズ・フォンデュですね。
最近は日本でも知られるようになったようですが、使用しない料理用具なんてアンケートでフォンデュ鍋が上位を占めることを考えるとあまり人気はないのでしょう。
私は結構好きで、パリでもサン・ミシェルに住んでいた時には、近くにチーズ・フォンデュ専門店(フォンデュしか出さない)に時々行っていました。
作り方は簡単です。
フォンデュ鍋(なければ違う鍋でもぜんぜん構いません)の内側にニンニクを塗りつけて香りを移し、次にキルシュ酒を少し入れ、さらに白ワインをたっぷりと注ぎます。
日本でレシピを見るとサクランボで造ったキルシュ酒が大概省かれていますが、手に入らないからでしょうか。
入れないと風味が違うのですが。
そして、エマンタイユやグルイエールといったチーズをおろしたものを溶かし込みます。
後は専用フォークにパンを細かくちぎったものを刺して、チーズをからめて食べるだけです。
付け合せはフレンチ・フライ。
日本では茹でたジャガイモや野菜なんかにからめることもあるようですが、本場ではそんなやり方は見たことがありません(ラクレットはジャガイモを使いますがフォンデュとは別物ですからね)。
飲み物は白ワインかビール。
そう言えば、チーズ・フォンデユを鱈腹食べたアメリカ人がビールをがぶ飲みしたために、胃が破裂して死んだと言う話がありますが、よくある都市伝説の一つでしょうね。
普通に食べ、飲むぶんには心配はいりません。
余談ですが、チーズをからめる際に、鍋にちぎったパンを落とすと罰としてワイン(またはビール)を1杯飲まされるというルールがあります。
では。
スイス料理
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