戦争に行きたくない子供たち(続き)

続きです。

戦争に行きたくない、人を殺したくないということで徴兵を拒否する人は昔からいました。

戦争中にもです。

これを良心的兵役拒否と言いますが、日本でも、日露戦争の際にキリスト教会の牧師が兵役を拒否し、禁固2カ月の刑に服しています。

アメリカの例だと、偉大なボクサー、モハメド・アリの話があります。

彼はベトナム戦争の際に徴兵を拒否しました。

そして、国民の義務を怠ったとして裁判で有罪とされ、チャンピオンベルトもボクシングライセンスも剥奪されています。

昔は軍務を離脱した数多くの人間は、国賊、売国奴、非国民、脱走兵、反逆者、臆病者等々、屈辱的な言葉で罵倒・侮蔑され、死刑に処されることもあったようです。

しかし、現在では良心的兵役拒否権は国際連合やヨーロッパ評議会のような国際機関では基本的人権として認知されています。

ただ、私には、今、日本で戦争に行きたくないという人たちがこのような堅い信念を持っているようには思えません。

国を守る、または、愛する人たちを守るために戦わなければいけないといった状況を真剣に考えたことがない。

平和な日本にズッポリとはまり、本当に切迫した問題として捉えていないような気がするのですが、いかがでしょう。

では。IMG_0016.jpg