今年の「トンデモ本大賞」は「私たちの道徳 小学五・六年生」(文部科学省発行の道徳教育用教材)が受賞しました。
素晴らしい。
著作権者の文部科学省は誇るべきでしょう。
ところで、「トンデモ本大賞」とは、日本で前年度に刊行された数多の書物の内でもっともトンデモないものに与えられる賞です。
「江戸しぐさ」は覚えておられますか。
少し前にCMでも紹介されていましたよね。
たとえば、「傘かしげ」は 雨の日に互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違うことです。
そして、「こぶし腰浮かせ」は乗合船などで後から来る人のためにこぶし一つ分腰を浮かせて席を作ることを意味します。
なんとなくよさげではあります。
だから上に書いたようにCMでも取り上げられ、一部で評判になったのでしょう。
ところが、現在では「江戸しぐさ」は存在しなかったとのする意見が優勢で、ひょっとしたらほんの一部は本当にあったかも知れませんが、大部分が後年でっち上げられたものらしいのです。
それを正面から大マジメに扱い、道徳の教材に盛り込む。
文部科学省は何を考えているのでしょうか。
話は少しずれますが、道徳教育は国会議員にこそ必要ではないでしょうか。
ついでに知能テストをするべきかな。
では。
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