電車で席を譲る習慣

IMG_0016.jpgあるニュース系のテレビ番組で臨月間近の女性弁護士が、いまだに電車で席を譲ってもらったことがないと言っていました。

そうなんですよね。

どうも日本では妊婦や赤ん坊を抱いた女性に冷たいような気がします。

そう言えば、つい最近にも、ベビーカーに乗せられた赤ん坊を通りすがりの男が突然殴るなんてことがありました(歩くのに邪魔だったからとの理由)。

ちょっと信じられないような事件ですが、まあ、極端な事例なのでしょう(そうであることを祈ります)。

これに対して、日本では高齢者に席を譲る習慣は定着しているようです。

これについて面白い調査があります。

あなたは高齢者に席を譲りますかと質問すると、大抵の人が「はい」と答えます。

しかし、電車の中で、観察してみると、実際に席を譲っているのは中学生や高校生が一番多いんです。

よく言われる最近の若者がどうしたといった批判は間違っているわけですね。

もっとも譲らないのは中年女性で、次が中年男性。

勿論、彼らもアンケートでは譲ると答えています。

こうした聞き取りアンケートでは、人はいい格好をする傾向がありますからね。

もしくは、ひょっとしたら、聞かれた時は本気で自分は席を譲ると思っているのかも知れません。

しかし、実際に電車に乗ると、「今日は疲れている」、「他の人が譲るだろう」、「断られたらきまりが悪い」等々の理由から実行できない。

続きます。