少し前に書いた又吉さんの芥川賞受賞についての文章を補足します。
ちょっと考えが足りなかったような気がしますので(珍しいことではありませんが)。
受賞後の大騒ぎは皆さんもご存じだと思います。
本は200万部以上も売れ、又吉さんはテレビで引っ張りだこ。
そして、最初は又吉さんばかりが脚光を浴びて可哀相だとの意見もあった同時受賞の羽田圭介さんも大活躍です。
反対に注目される結果になったというか。
彼の独特のキャラクターが面白いということももちろんあります。
又吉さんではない方をキャッチフレーズにしたり、この間なんか、芥川賞受賞と書いたTシャツを着ていましたからね。
ところで、前に、新潮社は又吉さんに三島賞を上げなかったことで大魚を逸したと書きましたが、三島賞では到底こうはいかなかったでしょう。
知名度が全然ちがいますから。
結局のところ、新潮社には悪いですが、文藝春秋社にも、又吉さんにも、多分、羽田さんにとっても最高の結果に繋がりました。
そして、予想された通り、小説家を目指すタレントも何人か出てきています。
こうした形でさらに文芸の底辺が拡がれば、いろいろ批判はあるにしても、最近、注目度の低下が指摘されている芥川賞は思いがけない形で貢献したことになります。
以外な芥川賞効果といったところでしょうか。
では。
芥川賞効果
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